EVの音・振動測定 ~ テストコースの現場から
撮影場所/測定協力: 一般財団法人日本自動車研究所(JARI) 城里テストセンター(STC)
リオン株式会社は音・振動のセンサから、計測器/分析器・ソフトウェアまで、自社で開発・製造しています。
そんな当社では、EV/自動車の騒音振動がどのように発生しているのかを調査・解析するための試験も行っています。
この日はテストコース(NV・多用途試験路)において、EVの実車で音・振動の様々な測定を行いました。
その測定シーンを少しだけご紹介します。
(測定準備中。様々な箇所に音・振動センサを取り付けることから始まります)
車両の様々な箇所に、音・振動センサを取り付けます。車体をジャッキアップし、底面側に振動センサを取り付けることもあります。
今回は実車走行試験ですので、安全面に配慮しつつも途中で外れないように取り付けをしっかり行います。
(人体への影響を調査するため、座席にもシート状の振動センサを設置)
残念ながらお見せ出来ませんが、まだ製品化されていない新技術のセンサも試します。
設置が終わったら、測定器/分析器を操作して順番に設定を行います。
(多機能計測システムSA-A1は、現場での取り回しが使い易いタブレット型。充電式です)
いよいよ測定開始。 条件を切り変えながら、様々な走行試験を繰り返し行います。
試験を続けていくと現場では新たな課題も見えてきます。
そんな場合でも現場で柔軟に対応することができたのは、段取りと事前準備の賜物。その大切さを実感しました。
EVなど新しいモビリティの音・振動の評価も、測定の基礎をしっかり押さえた上で最適な測定手法を考え、現場で使い易い測定器をどう創り込むか、
リオンの挑戦は続きます。
・車速の抽出: CLP-30(ABS信号線のパルス電流を検出する「電流ピックアップセンサ」)、 ET-100(FV出力付きタコメータ」) アトセンス株式会社
・音振動センサ: PV-97C(3軸加速度ピックアップ)、UC-59(マイクロホン)、他
・音振動の測定・収録: SA-A1(多機能計測システム)
・音振動の測定・収録: SA-02(周波数分析処理器)
精密騒音計
アコースティックカメラ
(タブレットPCのソフトウェアを起動したら、すぐに音源可視化。USBケーブル1本で給電・稼働)
EV市場向け製品開発などで、音・振動をどう測定・評価するか。
音・振動測定は、その基礎部分がとても大切です。ご相談ください。